バックアップは意図したものを戻せることが重要

バックアップを取ってもらっているから安心していたけど、いざという時にそれが意図しないものだったと気付く方は非常に多く、相談を受けることも多々あります。

最初に言っておきますが、

レンタルサーバーのバックアップはおまけ程度に思っておいたほうがいい。

レンタルサーバー側は、基本的に利用者がどのように使って、どんなデータを扱っているのかを把握していませんし、ほとんどの場合関与しません

いくら重要なデータを扱っていることを主張しても、数千数万のドメインの内の1つ。何を言ってもデータ保全として取得していたバックアップデータでしか残っていない、そう思ってください。

意図しないバックアップ

複数のサーバーを用意してデータの同期をしている場合を除いて、バックアップから復元(リストア)すると、データは必ず過去のものになります

もしあなたが管理するサイトのデータが、1日前に戻ったら?

ハードウェアが故障した場合

レンタルサーバー会社はサーバーの故障に備えて、OSやミドルウェアをインストールした予備機を持っています。

ハードウェアと言ってもRAID構成のディスクであれば交換だけで済む場合もありますが、そうじゃない場合はバックアップサーバーのデータを予備機にリストアして復旧させます。

新規登録や注文データは無くなる

例えば、毎日午前0時に自動的バックアップされるサービスを使っていて、午前10時にハードウェアが故障し予備機に入れ替われば、10時間分のデータは無くなります。

ウェブで集客したり、商品を売っていたとしたら、新規登録データや注文データの一部は無い状態となります。

安心と思っていたバックアップではないはずです。

サーバーには個性があるので、それぞれの個性に合わせたバックアップの仕組みを作りましょう。

リストアできれば怖いもの無し

人為的なミスでデータを削除してしまった。一刻も早くバックアップから復旧させなければならない。このようなシチュエーション(依頼を含め)は普通にあります。

SuperUser(管理者)であれば難なくリストアできることでも、慣れていなければ簡単にはいかないと思います。

日頃からリストアの訓練

意図したバックアップがあっても、戻す方法を知らなければ意味がありません。

単にバックアップと言っても、ファイルをコピーしたもの、圧縮ファイル、データベースのダンプファイルなど形式は様々。なのでリストアの方法も違います。

戻せる安心

Dockerのような仮想環境を使って、リストアする訓練を日頃から行ってください。

CMS等をアップデートする時、まずはバックアップを取り、それからアップデート。不具合などがあればバックアップからデータを戻す。

これらの一連の流れを身に付ければ、「戻すことができる」という絶対的な安心感を手に入れることができます。

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